令和6年度牟岐町民共楽運動会が行われました。

10月13日(日)に旧牟岐小学校のグラウンドで牟岐町共楽運動会が行われました。
秋晴れの空の下、午前の部・午後の部で合わせて22種目が行われ、採点種目では5地区に分かれて採点されました。昨年より1地区が減ってしまいましたが、子供からご老人、また牟岐町で活動する大学生も参加しました。

午前の部は小学校徒競走から始まり、グラウンドゴルフ・ゲートボールやあわてないでネ!(二人三脚)、親子風船競争、中学生リレー、あっちむいてホイなどがありました。
和気あいあいと老若男女問わず楽しく参加できるのが牟岐の町民運動会の特徴です!

採点種目のびん釣り競争、バスケット競争、すごろく競争、200歳なわとびでは、小中学生にも負けないぐらい大人が必死に競い合っていました!直前まで自信がないと言いつつ、始まったら本気でぶつかっていくのが牟岐の大人たちです。

午前の部の二人三脚に参加した、NPO法人ひとつむぎの卒業生である岸壮真さんは 「1年ぶりにひとつむぎの卒業生として牟岐に帰ってきました。牟岐の中学生と二人三脚に出て、1番を取ることができました!いろんな人に会えて、懐かしい気持ちになりました。このようなイベントがなかったら帰って来る機会がなかなかありません。また来年も参加したいです!」と感想を述べました。

午後の部では、可愛らしい幼児かけっこから始まり、1500m競走、2人でキック、みんなでジャンプ、段ボール運びリレー、75歳以上が参加するわなげ、民謡など、バラエティに富んだ競技が行われました。

75歳以上の競技のわなげに出場されていた出羽島出身の梅津忍さんは「たまたま牟岐に帰ってきて、今日は(梅津さんの)5人姉妹の内の3人が揃いました。友人の原田玉江さんと一緒に75歳以上の競技に出ようよという話になり、わなげに参加しました。私は戦後すぐに生まれたため、あの頃は子供がうようよといる時代でした。今は人口が減っていますが、町民運動会に参加して昔を思い出すような懐かしい気持ちになりました。」と感想を述べました。

毎年恒例の福引では景品がびっしりと並べられていました。景品が当たると、キャーッと喜びの声が上がり、ジャンプして喜ぶ姿も見られました。特別賞の任天堂Switchを当てた方は、お孫さんと一緒に遊びたいと話してくれました。

団結力が試される採点種目のボーリング競争、綱引き、まり入れ、チーム対抗リレーでは参加者の町民が総動員されました!

その中でも特に印象的だったのは綱引きです。中高生や現役世代だけでなく、ご年配の方までが体を斜めにし、砂埃が立ち上がっていました。

全ての競技を終え、表彰式が行われました。
一年に一回、町民が町を盛り上げる牟岐町共楽町民運動会は今年も無事に幕を閉じました。副町長からの挨拶では、今年は去年より1チームが不参加だったことが残念だったとおっしゃっていました。来年は共楽町民運動会を牟岐町に帰ってくるひとつのきっかけとしていただき、牟岐町出身者も、移住者も、牟岐ゆかりの人もみんなで盛り上げていきましょう!

ライター:地域おこし協力隊 真武未有

牟岐町総合戦略若者参画プロジェクトの提言が発表されました。

10月4日(金)に牟岐町役場大集会室で牟岐町に関わる若者により、次の五カ年計画の総合戦略に向けて提言がなされました。若者から町長や各課長に向けて、①中学生(NPO法人ひとつむぎによる牟岐の未来を考える活動「ふらいき」に参加)②高校生対象のSDGsスタディツアーを運営した県外の大学生(HLABサマースクール運営経験者)③牟岐町在住、出身、関係人口の若者(高校生から30歳以下)の3つのカテゴリーから提言がなされました。

まず、牟岐町総合戦略若者参画プロジェクトの運営を行った牟岐キャリアサポートの大西浩正さんから『ふらいき』に参加した中学生、SDGsスタディツアーを運営した県外大学生、牟岐キャリアサポートからの提言がありました。

〈NPO法人ひとつむぎによる牟岐の未来を考える活動「ふらいき」に参加した中学生〉
提言:「中学生の牟岐町の魅力を発信し、元気づけるアクションを支援して欲しい」

中学生対象のプログラムではまず、牟岐町の足らないところについてブレインストーミングを行った上で、農業と漁業に着目しました。ブレストでは、「いいところとして牟岐のご飯が美味しいことが挙げられていた反面、足りないところとして牟岐には飲食店が少ない」と意見が出ました。その後、農業と漁業のフィールドワークを実施しました。中学生からは「新しいものを作り出すというよりは、伝統や文化を大切にして、農業・漁業の課題をチャンスに変える挑戦を積極的に支援して欲しい」という意見がありました。活動をしている中で中学生は町への危機感を持っているように感じました。

農業と漁業ともに様々な多くの問題があることを知りましたが、農業については「六次産業化を進める必要性や顔が見える関係性を作ることで可能性が見いだせるのではないか」という意見になり、漁業については「牟岐町で水揚げされた新鮮な魚が食べられるようにしたり、若い人が食べたくなるような魅力的でお手軽な料理を作ったりすることで旅行客や消費者が増えるのではないか」という意見になりました。
中学生が大学生や地域の方の力を借りて、牟岐町の隠された産品を掘り起こし魅力的な料理を提供する『ふらいき食堂』は一度は台風10号のために中止となりましたが、『牟岐の子どもを育てる会』の支援や牟岐中学校の理解により11月2日の町民文化祭をゴールに期間を延長して実施することになりました。

〈高校生対象のSDGsスタディツアーを運営した県外の大学生〉
こちらは6人のメンバーでディスカッションを行いましたが、外から入ってくる関係人口の目線で考えられたことであるということを念頭に置いていただきたいと思います。
5年後の牟岐町について、大学生であるメンバーが社会人になった姿を想像して回答がありました。新しく欲しいもののコンセプトとして『人と気軽に繋がれる場所、出会える場所』『町と調和し、かつモダンな「なにか」』『その施設を目的に訪れる人のいる施設が必要。「ここ」に行きたい的なものがあるといいのでは』などがあり、具体的には『宿泊施設(ホステル)』『カフェ』『レンタル自転車等の町内での交通手段』がありました。何を残していくべきなのかについて議論する中で、『今の牟岐町にあるものを丁寧に言語化していく作業が大切なのではないか』という結論に至りました。
そもそも関係人口は必要なのかという問いについては、『現状では関係人口と住民を切り離して考える傾向があり、関係人口自らが持っているアイデアが町の利益にならないのでは…と、なにかやってみることを遠慮している部分があるため、持続可能な町づくりのためにより多くの牟岐町民を巻き込んだうえで、両者が継続的に議論し、小さなアクションからやってみる必要がある』となりました。
まとめとして、関係人口を交えた町づくりとして『①牟岐町の未来像について牟岐町民と関係人口が議論する場』『②上記で行われる継続的な議論を踏まえて、牟岐に必要な活動を洗い出す場』『③関係人口のやってみたいことのプラン化をサポートし、町の課題とマッチングさせる場』の3つのことが必要だと考えました。参加メンバーは、当事者として自らも主体となり町の人になりたいという気持ちを持っていました。

〈牟岐キャリアサポート〉
牟岐町には、現在活動している大学生以外にも、牟岐町に関わりを持った若手社会人や中高生時代に活動し、大学生や社会人になった今でも牟岐町に深くかかわる者が増加しています。牟岐町で活動することは難しいですが、応援したいとの声を聞いています。そのため、具体的には『施策案①社会人となった関係人口をターゲットにしたふるさと納税制度の整備』『施策案②若手社会人となった関係人口から情報や意見を聞く会議体(勉強会)』『施策案③他地域に住む牟岐町出身者と牟岐町で活動する大学生、過去に牟岐町で活動した若手社会人が対面で交流できる都市部における場の設置』を提言します。また、今年8月に南海トラフ地震臨時情報の発令時には、総合戦略若者参画プロジェクトのワークショップを欠席する学生が相次ぎ、地域実習等を行っている大学からも心配の声が上がっています。そのため、『施策案④平時は、若者関係人口、ワーキングホリデー、お試し移住等に対応し、災害時には緊急避難場所や社会弱者避難住宅、ボランティア宿舎として活用できる宿泊施設を確保すること』を提言します。昨年度からワーキングホリデーの受け入れを行っていますが、より永続性を考え、牟岐町の産業を衰退したままにしておかないために『施策案⑤関係人口を有効に活用し、牟岐町の産業、地域振興を推進するため、複数の事業者が人材をシェアし、地域横断で特産品の開発、広報、ふるさと納税返礼品等の業務を担う地域商社を、特定地域共同組合等の諸制度を活用して創設すること』が必要だと考えます。また、子供支援について、コロナ禍での学力やコミュニケーション能力が低下していること、不登校が増加傾向にあること、教職員を希望する者が減少していることから、これまで以上に地域と一体で子供の支援を行っていく必要があり、『施策案⑥子供たちへの対応は待ったなしの状況となっており、地域おこし協力隊など比較的財源確保が容易かつ即時性のある制度を活用し、教育コーディネーターの役割を担う人材を確保すること(愛媛県の「地域教育プロデューサー制度」が参考となる)』が必要だと考えます。来年春に旧海部病院に開設される海部高校第3寮については、牟岐町内在住の中高生との交流、地域行事への参画等を通して、これまで高校のなかった牟岐町に与える価値は大きいと思います。当法人が2022、23年度に企画したSDGsスタディツアーに参加した海部高校生から「大学生が多く集まる牟岐町の特性を活かした関わり方や活動に期待する」との声を聞いています。」

その後、牟岐町在住、出身、関係人口の若者(高校生から30歳以下)からの提言がありました。8月17日(日)には、牟岐に関わる若者30名が集まり、「牟岐若者ビジョン2030」策定ワークショップが行われ、意見を出し合っていました。

「牟岐若者ビジョン」策定ワークショップを行いました。
https://studio.mugizine.jp/2024/08/29/post-13729/

ワークショップ後、『防災』『子ども・教育』『移住・二拠点・関係人口』『産業』の4グループごとにもう一度オンラインで集まり、ビジョンや施策案をまとめました。
今回は、各グループのファシリテーターである、防災グループの八木俊樹さん、子ども・教育グループの川邊笑さん、移住・二拠点・関係人口の下之坊竜治さん、産業グループの田岡佑輝さんが代表して発表を行いました。

〈防災グループ〉
ビジョン:「災害が起こる前提で、災害後を大きなチャンスと捉えられる町」

八木俊樹さん
今年は能登半島での地震もあり、本ワークショップ日も南海トラフ巨大地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されている中で行われました。私たちのグループには、牟岐出身者、移住者、短期滞在中など、様々な形で牟岐に関わっている方々とディスカションを行いましたが、「牟岐町が好き」「関わっていきたい」という共通点を持っていました。

1つ目は「多様な人たちがそれぞれの強みを活かした繋がりを増やすこと」を軸とした、 『施策案①行政、地元民、移住民、サーファー、若者など立場を問わず多様な強みや得意を活かした協力ネットワークの強化』 『施策案②増加傾向にある関係人口が安心して訪れることのできる防災インフラ整備と、被災経験者や支援者との繋がり強化』です。
2つ目は、「災害後に向けて災害前からできること」を軸とした 『施策案③牟岐町内のどこにいたとしても被災のタイミングで避難できる避難デザインと能登半島地震を教訓とする町外との道路分断対策』 『施策案④空き家問題の解消および民間運営施設(ホステルなど)と災害時避 難場所の官民協業体制の構築』 『施策案⑤つい見たくなるオシャレな防災・避難デザインと町民の日常の楽しみの中に防災を取り組む行事創出』 を提言させて頂きます。
防災はすごく大事なことだけど、日々の生活となかなか重ならないように感じます。でも例えば、サーファーと移住してきた人が繋がりあったり、町外の人と牟岐出身の人が繋がりあったりしながら、自然に防災に向けた関係性ができたり、町の行事を通じて、避難ルートを知るきっかけになったりする。そんな日々の楽しい日常の中で防災意識を高めていける町づくりができれば、本当に災害が起こった時に、街全体で災害と向き合っていけるのではないかと考えました。

〈移住・二拠点・関係人口グループ〉
ビジョン:「移住、関係人口を増やし、町ぐるみで思いやりが循環する町」

下之坊竜治さん
『施策案①広報むぎにイベントのページを追加し、そのイベントカレンダーを牟岐町外向けに発信する』ことで、町民が牟岐の情報を受け取ることができる「広報むぎ」を見て、一目で牟岐の予定が分かるようになればより町が盛り上がるのではないかと考えました。また、「広報むぎ」は若者関係人口が増えている現状を知らない町民に伝える最適な媒体だと考えています。
移住者や関係人口を増やすためには、住民の思いやりが伝導していくことが大切です。しかし、オンラインのミーティングでは関係人口と町民の方々との関わりしろが少ないよねという話になりました。そのため、町民の方々が井戸端会議を始めたり、関係人口としてより一層住民に近くなれたりするように『施策案②牟岐の景観を楽しめる場所に一休みできつつ交流が始まるベンチ』『施策案③お祭りに町外の人も出店など、関係人口が関わる裾野を広げる』を提言したいと思います。また、牟岐町は自転車で町内全てを回れるようなコンパクトな町なので、『施策案④管理コストの低いコミュニティキッチンやレンタサイクルなどのシェアサービスの設置』をすると、町内外での資源や情報の往来が生まれることに繋がると考えました。

 

〈子ども・教育グループ〉
ビジョン:「豊かに学び、個性を発揮し、一人一人が輝く町」

川邊笑さん
子ども・教育グループからは3つの提言をさせていただきます。『施策案①豊かな学びの場作り:牟岐の強みを生かした体験活動(町外のひと対象)・地元を知り、郷土愛を育む機会(社会教育)』では、牟岐町内外関わらず、牟岐の強みを活かした体験活動や自然体験ができる機会を作ることで郷土愛を育みたいと思っています。『施策案②自己現実の機会創出:こどもも大人も何かやりたい人へヒト・モノ・カネのマッチング支援』では、何かチャレンジしたい子供、若者、大人などを応援していく仕組みを作りたいと思っています。具体的には、ふるさと納税の連携や牟岐町の人材スキルマッチの機会などを考えています。『施策案③セーフティーネットづくり:すべての子供たちが学べる環境づくり、地域の孤立を防ぐ取組』では、学習支援や居場所支援、訪問支援などを通して、近年不登校や貧困、ヤングケアラーなど様々な問題がある中で一人ひとりが活躍できるまちづくりを目指していきたいと思っていますし、多世代で地域の人が緩やかに繋がれるコミュニティづくりもしていけたらと思っています。また、牟岐町だけではなく、他機関と連携しないと子供たちを支えていけないので広域連携を視野に入れて進めていくことが大事なのではないかと思いました。

〈産業グループ〉
ビジョン:「世代や職種の枠にとらわれない働き方ができる町」

田岡佑輝さん
産業グループでは、様々なビジョンを持つ者が集まり、これまでの産業の枠にとらわれない話し合いを進めていく中で、3つのことを考えました。牟岐町は海と山が近い町ですが、取り組みや生業では分断されているように感じています。そのため、資源を別の視点で産業として生かすことができないかと考え、『施策案①お互いの良いところを結び付けて新たな価値を創出していく、山と海を結び付けるアクティビティづくり』を提言します。新しいものをつくるだけでなく、今あるものを活かしていくことも重要だと考えました。また、ライフスタイルに合った働き方ができ、地域に関わるハードルを下げたいという意見から、農業や漁業で困っている方や新たな事業を進めたいけど手が足りない方と小さなことから手伝えたり、働くことができたりする方を繋げることができる『施策案②地域の小さな困りごとを可視化して、みんなで解決していく、牟岐町はたらくマッチングサイト』を考えました。世代や職種を超えて『施策案③ゆるやかにつながり、新たな何かが生まれる多世代が交流できる場づくり』をすることでより牟岐を良くしていけると考えます。

最後に、一般社団法人COAsの高木裕人さんから提言がありました。
提言:『牟岐みらいサミット』の開催

一般社団法人COAsは東京に事務所は置きつつも、他拠点でいろんな地域を訪れています。ほかの地域と比べて、牟岐町は誰かひとりではなく、一人ひとりが確実に歩みを進めていて、多様性がある地域だと思います。私は今回がまだ3回目の牟岐町ですが、すでに牟岐町に魅了されていて、若者を引き付ける魅力があると感じています。
2021年に『牟岐みらい会議』が行われていたと伺いました。そこで、多世代でいろんな人たちが年一回集まれる『牟岐みらいサミット』を牟岐町と牟岐で暮らす若者や牟岐に関わる若者を中心に共同開催することを提言いたします。総合戦略を作って終わりとするのではなく、町全体で見つめなおしながら実体を確実なものにしていくために主体的に牟岐を作っていける語る場を作るべきと考えました。

総合戦略に向けて活動する若者の様子の映像制作を行った牟岐町出身の櫨山晴菜さんからは「この夏、総合戦略に向けて活動する若者を中心に牟岐町の動きを映像に収めてきました。去年と比べて牟岐に帰ってくることができてよかったです。町内外関わらず多くの人と話すことができ、より人の良さを感じることができました。」と感想がありました。

『ふらいき』の活動を運営した藤村海妥さんからは「私は中学生のときシラタマ活動に参加し、それまでは気づかなかった牟岐町の良さや牟岐の人のあたたかさを知りました。そして大学生になった今、そのことを中学生にも伝え、牟岐に愛着を持ち将来少しでも携わって欲しいという思いから、この『ふらいき』の運営をやりたいと思いました。
コロナ禍の影響もありこのような学校外でのイベントがあまりない中、不慣れながらも活動に取り組み、牟岐のことについて話し合いをする中学生の姿がありました。私自身も牟岐の良さや未来の牟岐について真剣に考える中学生をみて嬉しく思いました。
台風の影響により8月に5日間予定していたイベントが延期になり、11月2日に行う文化祭がゴールになりましたが、そこではたくさんの地域の方と協力しながらこの活動を通して中学生自信がなにかひとつでも得られるものがあればいいなと思います。」と牟岐のことや子供たちへの気持ちを教えてくれました。

各課長からは「牟岐にいい流れができてきていると思う」「情報発信が弱いので今後力を入れたい」「ここに集まっている皆さんのような人を作る教育をしたい」などの声がありました。

全ての発表を終えて、枡富治町長からは「牟岐町には牟岐のことを真剣に考える若者が集まってくれています。今回頂いた提言をできるだけ実現させていきたいと思います。『牟岐みらいサミット』はぜひ実現させましょう!」と励ましのお言葉を頂きました。

この夏、様々な立場の若者が牟岐町の未来について考え、議論してきました。若者たちが想いを言語化する中でより牟岐町への想いがより強くなりました。5年後の牟岐町をより良いものにしていくために、ここで終わらせるのではなく、提言をもとにアクションを起こし、町を少しずつ変えていきましょう!

ライター:地域おこし協力隊 真武未有

徳島県牟岐町でデュアルスクールを体験【橋本康太さんにインタビュー】

徳島県では、住民票は移さずに一定期間、保護者とお子様が地方に移住し、地方と都市の両方の学校で教育を受けることができるデュアルスクールを進めており、牟岐町もそのひとつです。

デュアルスクールについて
地方と都市の交流人口や「関係人口」の増加による地方創生と少子化への対応、子どもの豊かな体験機会の提供の視点から、地方と都市の学校を結ぶ教育環境を創造することによって、地方と都市双方の視点に立った考え方のできる人材を育成するとともに、「二地域居住」や「地方移住」を促進することを目的としています。(株式会社あわえから引用)
https://www.awae.co.jp/dualschool

今回、東京から牟岐町にデュアルスクールで滞在している橋本康太さんにお話を伺いました。橋本さんは牟岐町出身で、中学校までを牟岐町で過ごし、中学校のバスケ部では全国大会へ出場。その後は高知県の高校に進学されましたが、長めの連休には牟岐町に帰ってきていたそうです。現在は東京でリモートワーク推奨の会社で働きながら、奥様と3人のお子様と暮らされています。昨年もご長男様とデュアルスクールで牟岐町に滞在されており、今回は2回目の滞在となります。

Q. なぜデュアルスクールをしようと思ったのですか?
私は普段、東京に住んでいるのですが、きっかけは近くの銭湯に行ったときにたまたま見た報道番組で海陽町のデュアルスクールが取り上げられていたことです。そこで調べてみると、株式会社あわえのホームページにたどり着き、「うちの子もいいかな」と思いました。

私は、牟岐町に生まれて、高校では高知県に住んでいたし、現在は東京に住んでいますが、子どもは東京でしか住んだことがありません。東京では地方に関する情報はあるのですが、見聞きするだけでなく、多様性(地域性の違いによる文化、言語など)を実際に地方で暮らす中で学んでほしいと思いました。また、自分自身も仕事や子育てでしんどい時期だったので、ちょっと普段とは違う環境に身を置きたいという気持ちがありました。東京だと周りに頼ることが難しいですが、地方だと地域全体で子どもを育てていくような感じがありますよね。こっちに来てから、子どもが「釣りをしたい」と言い始めました。そうしたら近くに住んでいる漁師さんが道具を一式貸してくれて、最近は東の港で釣りを楽しんでいます。

 

 

Q. 都市部と牟岐での働き方についてお聞かせください。
リモートワークが多いので、東京の自宅では生活と仕事が一緒になっていて、息の詰まるような気分になることがありました。牟岐に来てからは、モラスコむぎのコワーキングスペースで働いていますが、管理や運営をされている方々に良くしてもらっています。モニターがあったり、椅子もいいものを置いているので仕事がしやすいです。海が見えるテラスでモーニングを食べることもあり、リフレッシュしながら働くことができています。

Q. 滞在して感じたことを踏まえて、今後はどのような関わり方をしたいと考えますか?

昨年、牟岐に初めてデュアルスクールで滞在した時はバケーション感覚だったというか、周囲にも特別感がありました。2回目の今回はそのような感覚は薄くなっていて、日常として生活ができているなと感じます。知っている人たちと会うことが多く、牟岐町は安らぐ場になっています。
今後は、デュアルスクールの制度がより整っていき、自治体として持続的な形をとれるのであれば、二拠点居住のような形で春先から夏にかけて、または夏から秋のお祭りにかけてなど、牟岐の良さを存分に感じられる季節に長い期間で滞在して、町の活性化に貢献できたらと思っています。

現在、二地域居住が話題になっておりますが、親御さんの仕事やお子さんの教育環境など、超えないといけないハードルは、依然として高い実情があります。このような状況の中でデュアルスクールはお子さんの教育環境を軸に、家族での二地域居住を模索することができます。

「地方」と「都市」、双方の視点に立つことで、見える世界は確実に変化し、相互理解が進んでいくことを私は感じています。牟岐町で活動を行った都市部の学生の中でも、牟岐町で活動を行った経験から、土地や地域への愛着を理解できるようになったという話を伺ったことがありました。

生活環境が違うことで、一つの物事に関する感じ方や受け取り方にも違いが生じます。地域それぞれの良さを感じ、違いを肯定的に捉えられる教育がこれから必要なのではないでしょうか。複数地域での生活は、その違いを感じることができ、また、新たな故郷を持つきっかけになるかもしれません。

ライター:地域おこし協力隊 真武未有