コワーキングスペースを活用して牟岐へ移住 – グラフィックデザイナー 春川法古さん

前回の牟岐人ではモラスコむぎスタッフの中西香代さんにお話を聞きました。その中で2022年からリニューアルオープンしたコワーキングスペースをご紹介いただきましたが、今回はこの場所を拠点にRIDE ONという屋号で活動をしているグラフィックデザイナーの春川法古(はるかわのりこ)さんにお話を伺いました。

高校卒業からデザイナーになるまで

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”春川さんのお生まれはどちらでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”美波町です。日和佐の町のほうの地域ではなく、山の中で。いつも目の前の川で魚やエビを捕まえたり泳いだりして遊んで育ちました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”美波町にはいつまで住んでいたのでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”高校まで美波町で、卒業してから徳島市内のスーパーに就職しました。そこから牟岐に来るまでずっと徳島市内でした。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”初めはデザイン関係のお仕事じゃなかったんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”いえ、スーパーのポップやチラシを作る部署だったので、デザインの基礎のようなことはやってました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”なるほど。絵やデザインにはずっと興味があったんでしょうか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”子供のころから絵は好きでした。美術大学への進学も考えたんですが親に金銭的に負担をかけてまで行くのもな〜と思って。でも少しでも絵に関わる仕事ができたら良いなと考えてたら、当時の絵の先生から企業でもデザインやイラストに関われる部署もあるということを教えてもらったんです。それで直接スーパーの本社に行って、チラシを作る部署で雇ってもらえないかと話をしにいって。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”高校生ですごい行動力ですね!” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”求人も出てなかったし、今考えたらむちゃくちゃなんですけどね(笑)子どもだったので勢いで。でも運良く人手が欲しかったみたいで、就職試験を受けてみたらと言ってくれてそのままそこに就職しました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

▲むちゃくちゃと言いながらも笑って話をしてくれる春川さん。行動力の凄さが伺えます。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”しばらくそのスーパーで働かれてたんでしょうか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”はい。仕事内容はポップを描く以外にも、撮影の手伝いやディスプレイの手伝いなどもあり楽しかったです。同僚も上司もいい人ばかりで恵まれた環境でした。数年働いた後、いくつか職を転々として、20代後半で地域情報誌のデザイナーになりました。デザイナーとして仕事をしたのはこの時が初めてですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そうなんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”その会社で働いていた友人から「デザイナーが足りないのでやらないか?」と声をかけられて。本格的なデザインの経験は無くても働きながら覚えたら良いと言われたので、それならやってみようかなと。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そこでデザイナーとしての経験を積まれたんですね。どのタイミングで独立されたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”情報誌で3年働いた後ですね。アルバイトとして働いてたんですが、そこのバイト契約が3年までで、それ以上いるなら社員にならなければならなかったんです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”社員になるのは良いことのようにも思えるのですが違ったんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”実は若い頃に結婚してすぐ離婚したのでずっと一人で子育てをしていて。社員になると仕事柄かなり忙しくなるので家庭に支障が出てくると考えたんです。それならもういっそのことデザイナーとして独立しようと決心しました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”ずっとお一人で働きながら子育てされてたんですか!?独立することを選択されたのもすごいです!” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”もう勢いですよね。子供も中学生になるタイミングだったので環境を変えるならここかなと。年齢的にもあの時じゃなかったら考えすぎて決心できなかったかもしれません。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

再婚やコワーキングスペースの存在で牟岐へ移住

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”徳島市内でデザイナーとして長く活動されてきて、牟岐に移住することになったのはなぜですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”40歳を過ぎてから高校の同級生と再婚したんですよ。同級生といっても面識はなかったんですけど。その人が牟岐の人で。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そうなんですね!” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”子どもも大学を卒業して手を離れてたので良いかなと。しばらく徳島市内で暮らしてたんですけど、義理の父が高齢で心配になってきたのと夫が仕事を辞めたこともあって、牟岐の実家で一緒に住もうかということになったんです。それで先に夫が牟岐に帰って、私は徳島市に住んで時々牟岐に行くという生活を1年ぐらいしてから牟岐に移住しました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”お仕事は牟岐でも続けていけそうだと判断されたんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”それが牟岐に帰ろうかという話が出た時がちょうどコロナが始まった頃だったんです。それで仕事が激減して、このまま牟岐に帰ったら仕事が全く無くなってしまうかもと思って、夫だけが先に牟岐に帰ったんです。そうこうしてるうちに少しづつ仕事も戻ってきたので牟岐に行ってもどうにかなるかなと思える状況になってきました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”コワーキングスペースができたのも良いタイミングだったんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲2021年にリニューアルオープンしたモラスコむぎ。コワーキングスペースもあり、春川さんのようにリモートでお仕事をするには非常に最適な場所。

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”そうです。あと、コロナでリモートでの打ち合わせが当たり前になったのも牟岐に来るにはありがたかったです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”お仕事はいつもモラスコむぎのコワーキングスペースを利用されてるんでしょうか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”そうですね。牟岐で義父と夫と一緒に暮らすことになったんですが、家ではなかなか集中して仕事ができる環境にならなくて。困ったな〜と思ってるところにこのスペースができると聞いたので、オープンに合わせて本格的に移住してきました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

▲海が目の前にあるコワーキングスペースを使って日々働く春川さん。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”すごく良いタイミングだったんですね。コワーキングスペースの使い心地はいかがですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”静かだし環境も良いので気持ち良く仕事させてもらってます。天気が良い日は外の砂浜でお弁当を食べたり、ベンチに寝転がってちょっと休憩したり。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

何気ない事が楽しい牟岐での生活

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”春川さんご自身は牟岐に引っ越すのに抵抗はありませんでしたか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”私もいつかは県南で暮らしたいとずっと思ってたんです。親も高齢になってきて心配なので近くにいたいし、自然が近くにあるところで暮らしたいと長年考えてました。この先の人生も長いし、県南での生活を根付かせるためにも今のタイミングで環境を変えるのは良いんじゃないかなと。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”なるほど。実際に移住されていかがですか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”とても充実してます。義父は漁師で住んでいるのも港付近の漁師町なんです。漁師さんたちの声は大きいので外での会話が家の中にいても丸聞こえだったり、玄関先に誰がくれたか分からない魚や野菜が勝手にドンと置かれていたり。そういえば田舎ってこんな感じだったなーと面白がってます。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

▲春川さんが住む場所はいわゆる漁師町。港に行けば細い路地の町並みや漁師さんに懐いた猫ちゃんがいるのです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”美波町のご両親にも会いに行きやすくなりましたか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”はい。距離が近くなったので少なくとも2週に1回は行けるようになりました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐での好きな過ごし方があれば教えて下さい。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”毎日のように散歩に行ってます。灯台に行ったり山道を歩いたり。散歩をしていると、いつの季節もその季節なりの美しさを感じられます。あと浜に行って、流木を集めたりしながらビールを飲んでぼんやり日が沈む中で過ごす時間は最高ですね。一人で行くこともあれば夫と2人で行くこともあります。一応ゴミも拾ったりして。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

▲仕事を終えたら飼っている猫ちゃんと一緒に堤防まで散歩。田舎ならではな楽しみ方です。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”最高ですね!では今後やってみたいことなどはありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”まだ家の周りしか分からないので、山のほうや駅周辺など牟岐の色んな地域の魅力を知っていきたいです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐町は小さいですが地域ごとに人も文化も違ってすごく面白いと思います。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”春川さん” text=”あと、やりたいこととは別ですが移住してから環境問題を自分ごととして実感できたんですよ。放置林や磯焼けがすぐ目の前にある。町に住んでいると環境問題が深刻と情報としては知ってても、実感できないのでどこかよそ事というか。なので、都会の人が田舎に来て問題を実感できるような機会があれば環境への一人一人の意識がもっと変わってくるんじゃないかなと思います。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/10/DSC07053-scaled-e1666647661746.jpg”]

いくつもの大きな環境の変化を乗り越え、明るくお話してくださった春川さん。お話を聞かせてもらい、何気ない日常の中から楽しみや面白さを見つけ出すのがお上手なんだろうな、と勝手ながら感じました。これから春川さんが牟岐でどんな楽しみを見つけながら町に根付いていかれるのか、想像するだけで何故か私もワクワクしてくるのでした。

 

今回の牟岐人

fleximg2

春川法古さん

RIDE ON – グラフィックデザイナー

”へんろ宿”であることへのこだわり〜へんろ宿南天〜

JR牟岐線辺川駅から徒歩15分、国道沿いにある、「へんろ宿南天」。

居心地のいい離れ、お手製のピザ釜、すぐ近くに山があり、鳥のさえずりがきこえてきます。

国道が近いのに、なぜかとても静かで、旅の途中に立ち寄る場所として、心安らぐ雰囲気に

なっています。

今回は、そんな魅力あふれる「へんろ宿南天」を営んでいる、木内ミユキさんを取材させて

いただきました。

Mugijin_8a86728e112ceb86b11b193eb244db2f.jpg

「民宿やゲストハウスではなく、「へんろ宿」にしている理由は?」

四国という場所で宿をつくって、誰かに泊まってもらうなら、

「お遍路をしている人たちが立ち寄ることができる場所」として宿をやりたいという

思いがあったからです。

また、江戸時代に、もともとこの家がある土地で、へんろ宿をやっていたと

聞いたことがあったので、はじめました。

「そもそも宿をつくろうと思ったきっかけは?」

この家で一人で暮らし始めてから、納屋の上の部屋が余っているな〜と気づいたんですね。

納屋の上の部屋の雰囲気は、私(木内さん)自身とっても気に入っていて、

せっかくなら有効活用したいなと思って始めました。

私の性格をよく知っている知人や家族からは、「宿をやって大丈夫?」と心配されましたけど(笑)

「へんろ宿としてこだわっているところはありますか?」

朝ごはんを必ず出すことですね!

徒歩でお遍路をしている人たちは、毎日かなりの距離を歩いてきています。

朝食を食べて、エネルギーをつけ、しっかり歩いて旅を楽しんでほしいので、朝食を準備しています。

そもそも旅の荷物に、朝ごはんを持たなくていいだけでも、負担軽減になるんですよね。

「ホームページに「可能なかぎりほったらかす」という言葉がありましたが、

あちらもこだわりのひとつですか?」

そうですね。「構いすぎないこと」も、大事にしています。

旅の疲れをできる限り癒して、回復していって出発してほしいので。

うちに泊まりにきたからには、ぐっすり眠っていってほしいですね。

「ホームページにピザ釜がありましたが、ピザに惹かれてやってくる方もいるのでは?」

ピザはかなり好評ですね!!

生地にかなりこだわっていて、レシピが完成するまでに1年かかりました。

日本人の好むピザ生地を研究しましたね〜。

最近はピザだけを求めて問い合わせてくる方もいらっしゃいます。

ちなみにピザ釜はAmazonで発注して、息子と組み立てました。

結構簡単にできるものなんですよ。

「宿を始めてから今まで、どんな出会いがありましたか?」

2019年2月26日に初めての宿泊客がいらっしゃいました。

そこからクチコミやHPを見てきてくれる人が増えていって、これまで

のべ120人近い方が宿泊してくださっています。

コロナウィルスが広がる前には、台湾などからも尋ねてきてくださった方と

出会えたこともありましたね。

私(木内さん)は、外国のお客さんとお話をするのも好きで、楽しいですね。

また、ご夫婦で別々にきてくださったこともあり、奥さんから「絶対立ち寄るように!」と

言われたんだと旦那さんから話を聞いた時は、驚きましたが嬉しかったです。

深夜までお客さんと話し込んで寝不足になったことも、とても思い出に残っています。

Mugijin_628b6fe3dda9d6112b40a9896add1897.jpg

「へんろ宿をやっていて、大切にしていることはなんですか?」

人生で大切にしていることが、宿に自然と反映されていると思います。

例えば、働いていたときに出会った、外国籍の方々から「自分を出すこと」の大切さを学んだので、

お客さんと話すときは「自分を出すこと」を意識していますね。

あとは、どんな年齢の方に対しても、たとえ子どもであっても、

人格をもつ人間であることを忘れないことですね。これは、母の教えなんですけど。

それぞれの人がそれぞれの人生を生きているので、どんな人生も、どんな状況であっても、

それを否定することはしないようにしています。

自然の中に宿があることも、大切にしていて、とても気に入っています。

「最後に、なにか伝えたいことはありますか?」

、、、とくにないですね、なんて(笑)

人と話すことや、だれかの手助けをすることが好きなので、宿を営むことは

自分の性格にあっているなと思っています。

そろそろお遍路を再開する人が増えてくると思うので、徐々にお客さんが増えてくることが楽しみです。

Mugijin_ddf738198499afcbd290d6993d4849e2.jpg

【編集後記】
今回、南天さんには、2週間弱宿泊させていただきました。
木内さんとは、朝食時によくお話をしていたので、取材のときも、いつも話している時のようにリラックスして話すことができました。
宿泊中は、「可能な限りほったらかす」というホームページの記載通り、付かず離れず、適度な距離感で接してくださっていたので、他の仕事をしながら滞在するには、心地のいいコミュニケーションでした。
第二の実家とも思えるほど、本当に居心地がよかったです。
また牟岐町を訪れる際には、必ず南天さんにお世話になりたいと思います。

取材にご協力いただいた、木内ミユキ様に、改めて感謝申し上げます。

へんろ宿「南天」

徳島県海部郡牟岐町大字河内189
電話:090-4026-5889 (受付:午後)
HP:https://yadonanten.com

河本 千晴(かわもと ちはる)
福岡県出身 25歳
2019年3月ひとつむぎでインターンとして牟岐町に1週間滞在。
その後、福岡県のフリースクールを運営しているNPO法人に就職。
就職後から現在まで、ひとつむぎとの関わりは継続しており、2020年の徳島市内で行われた、中高生対象の対話型プログラムのアドバイザーとして企画・運営に携わった。
2022年5月ワーケーション(余暇を楽しみつつ仕事をすること)のため、牟岐町に約2週間滞在。

だれでも来られる、居心地のいいカフェづくりを – 川邊笑さん

牟岐駅前にて、金・土曜日限定でオープンしている、Ui_cafe。

今回は、そこでお手伝いをされている牟岐町出身の大学生の川邊笑さんに、お話しを聞きました。

「なぜ牟岐町のカフェで働いているんですか?」
カフェのオーナーのさゆりさんと意気投合したからです。
さゆりさんは隣接している美容室も経営しており、私(笑さん)が美容室のお客さんとして来店した際、「牟岐町にこんな場所がほしい」という考えが偶然にも一致したため、カフェで一緒に働かせてもらえることになりました。

「どんな考えが一致したのですか?」
「人がつながる場所、気軽に集まれる場所いいな」という考えが一致しました。
私(笑さん)は牟岐で生まれ育ち、オーナーのさゆりさんは大阪生まれで、出身も年齢も違うのにも関わらず
意気投合したことで、話が出てすぐにカフェのお手伝いができるようになりました。

「カフェで働いていて、「人がつながる」ところをみることはできましたか?」
少しずつですが、目にする機会も増えてきています!
例えば、子育て世代の方が何人かで来てくださったときは、小さい子どもたちが店内で遊んでいるなか、
他のお客さんが子どもたちと遊んでくれていたり、他の席で高校生が話し合いをしていたりしていました。
時折、高校生のところへ子どもたちが駆け寄っていき、遊んでいることもありました。
また、全く違う職種や年齢の方がカフェで話をしているところを目にしたこともあります。
普段生活していると関わる機会がなかなかない世代同士が交流できているところを見ると、
「出会うきっかけを作ることができた」と嬉しくなります。

まだ牟岐町内でも周知されていないので、もっといろんな人に知ってもらえるように、SNSなどを使って告知を工夫していきたいです。
地域の人が気軽にくることができるような場所になるように、メニューをさらに進化させて、より楽しんでもらえるようにしていきたいと思っています。

Ui_cafe

毎週金・土 13:00~17:00 ※臨時休業あり
牟岐町中村字本村147-6(牟岐駅前)
☏0884-70-1762

【編集後記】
初めて取材をしに訪れたとき、「こんにちは」と迎えてくれる笑さんと、カフェの内装に居心地のよさを感じました。
また、「牟岐町に居心地のいい場所をつくりたい」と語る笑さんのような大学生がいること、その考えに賛同して
一緒にやろうと声をかけてくれるオーナーのさゆりさんのような存在が牟岐町内にいらっしゃることが、
町の未来にとって、とてもいいことだなぁと思いました。
私の地元には、地域の小学生が集まる場所があり、そこにいくことはごく当たり前でした。
そこには、地域の方が習い事をしていたり、学生が勉強をしていたり、プレイルームで小さな子どもが遊んでいたり、小学生がゲームをしていたりしていました。
当時は当たり前の光景でしたが、ああいう場所があることで誰かが寂しくなるようなことが少なくなっていたのかな、と今となっては思います。
Ui_café がもっともっと多世代に広がり、地域にとって「当たり前」の存在になっていくことを楽しみにしています。

河本 千晴(かわもと ちはる)
福岡県出身 25歳
2019年3月ひとつむぎでインターンとして牟岐町に1週間滞在。
その後、福岡県のフリースクールを運営しているNPO法人に就職。
就職後もひとつむぎとの関わりは継続しており、2020年の徳島市内で行われた、中高生対象の対話型プログラムのアドバイザーとして企画・運営に携わった。

色んな方がそれぞれの目的で楽しんでもらえる場所になれば- モラスコむぎスタッフ 中西香代さん

1986年に貝の資料館として開館したモラスコむぎは、世界中から集めた貝や化石の標本約2000種6000点を所蔵する貝の資料館。その所蔵数は全国的にも稀で貝の愛好家の中ではよく知られる場所となっています。
2022年1月にリニューアルし、貝の資料館に加えてコワーキングスペースとコミュニティスペース、そしてキッチンスペースのレンタル事業が始まりました。今回はリニューアル以前よりモラスコむぎでスタッフをされている、中西香代さんにお話しを伺いました。

体調を壊し回復、その後モラスコむぎへ

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”お住まいは牟岐町ですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”いえ、隣町の海陽町です。2年間だけ大阪にいたんですけど、それ以外はずっと海陽町です。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”大阪ではどんなことをされてたんでしょうか??” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”大阪芸術大学の短大に行って絵画を勉強していました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”小さい頃から絵を描くのは好きだったんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲一つ質問するといくつも答えを返してくれる中西さん。

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”はい。絵を描くのも好きだったんですが、一番好きだったのは植物のコラージュのようなものでした。画用紙にのりをつけて、そこにススキとか木の実なんかの植物をくっつけて絵にするのを保育園の先生から教えてもらったんですが、それが大好きでいつも作っていました。自然物の美しさやかわいさにすごく惹かれて。今も休憩時間に近くを散歩して綺麗な植物を集めたりしてます。貝もすごく美しくて不思議ででずっと見てられますね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”ではこの職場はすごく良い環境ですね。卒業後は海陽町に戻られたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”はい。教員免許を取ってたんですが、徳島で教職につくのはなかなか狭き門で臨時の仕事をしてました。結婚してからはずっと3人の子の子育てだけしてました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”3人のお子さんを育てられるだけで十分大変なお仕事です。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”いえいえ、そんなことはないんですよ。働きながら3人4人育てられる方もたくさんいますし。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”いやいや、すごいです。では子育てが終わってからまたお仕事を?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”はい。子供が全員親元を離れたので仕事を探して。ちょうどその時海陽町に新しく産直市場を作るということで求人が出てたんです。そこで働き始めました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”立ち上げから関わられたんですね。そちらではどんなお仕事をされてたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”レジ打ちから陳列、ラッピング、発注、出品者の方への支払いのやりとりなど業務に関わることは全部やってました。ほとんどひとりでやってたので大変でしたけど楽しかったです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”おひとりでされてたんですか!” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”そうですね。繁忙期は2人になるんですが、それ以外の時期はひとりでした。売れるように陳列やラッピングを考えたりポップを書くのがすごく楽しかったです。あとは、通年で出品してくださる100名ぐらいの出品者の方お一人お一人とやりとりするのもやりがいがありました。お客さんの注文希望を聞いて、農家さんにこの野菜をこれぐらいの量で包装してくれませんかって発注したり。忙しい時は直接商品をもらいに行ったりもするし、それぞれのご家庭の様子や生活リズムなんかも分かってきて家族みたいな感じで付き合わせてもらってました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”お客さんの希望と生産者さんを丁寧に繋いでいたんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”やりがいもあったし楽しかったんですが、体調を崩してしまって。このまま働くのは難しいなと考えてその職場は辞めました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”それは大変でしたね。もう体調は大丈夫ですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”はい。2年ぐらいゆっくりしてだいぶ良くなったころに職業訓練校でデザインを学びに徳島市まで通って講座を受けていました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”なぜデザインを学ばれようと思われたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”絵を書いたりポップやチラシを作るのは好きだったんですが、パソコンでの作業が全然できなくて、ちゃんと勉強したいなとずっと思ってたんです。講義内容も私には難しくてなかなかついていくのが大変だったんですけどね。もうちょっと勉強したかったんですが、半年ぐらい経ったころにモラスコむぎの求人が出てたので、中途半端だったんですが職業訓練校は辞めて今に至ります。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そうなんですね。モラスコむぎを選ばれた理由はありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”海部郡内での求人自体の数が少ない中で、ここなら前職の経験が活かせそうだと思ったんです。あとはポップやチラシ作りなどデザインをする機会もあるかなと思いました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”モラスコむぎではどのようなお仕事をしているのでしょうか?。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”まずは施設の清掃ですね。広いし窓ガラスもたくさんあるのでひとりでやると結構時間がかかります。あとは博物館来館者の方への対応と、お土産物の貝のグッズ製作やラッピングと発注作業、ポップや案内看板作り。そして新しく始まったレンタルスペースの問い合わせ対応や予約受付、利用者の方の対応ですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

どなたでも気軽に使える場所として

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”レンタルスペースが始まって約2ヶ月経ちましたが反応はいかがですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”予想よりもお問い合わせをたくさんいただいています。部屋や利用料金のお問い合わせから、こんなことをしたいんですが利用できますか?とか。観光で立ち寄ってくださった方がこの場でレンタルスペースがあるのを知って、じゃあちょっと借りますって利用してくださった方もいました。徳島市や県西部の方が海を楽しむついでに利用してくださったり。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”海を眺めながら仕事ができて、砂浜にもすぐ降りられる場所ってそうそう無いですもんね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲モラスコむぎの目の前は砂浜や磯場が。季節が良くなるとここで遊んでいる方も多くいらっしゃいます。

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”そうですね。あとは利用料金も安いし、他と比べると固くない感じなのが個人の方でも利用しやすいと感じてくれてるみたいです。他のコワーキングスペースは月極だけで一時利用ができなかったり、個人では利用しずらかったりするところもあるみたいで。うちは学生さんが一人で就職活動のオンライン面接で使ってくださったりもしますし、どなたでも気軽に利用していただけるのが魅力だと思うので、そこを大切にしていきたいですね。今の所利用してくださった方々はみなさんすごく満足してくださっているようで何よりです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”有料のコミュニティスペースはどのような利用のされ方をしてるのでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”会議でも使われるし、オンライン講師をされてる方がこの部屋から講義をしたり。基本的にはパソコンを使ったお仕事をされに来られますね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”まだ始まって間もないのに想像以上に色々と利用されていてびっくりです!” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲有料のコワーキングスペース以外にも無料で使えるコミュニティスペースもあるので、誰でも気軽に立ち寄って利用することが可能なのです。

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”面白いですよね。コミュニティスペースの方ではヨガや体操の教室、ネイルサロンなんかもできると思いますし、お誕生会やお食事会の場所としても利用していただけると思います。隣がコワーキングスペースなのであまり大きい音が出てしまうのは厳しいかもしれませんが。でもできるだけ一人一人のご希望に合わせて、一番満足していただけるご利用方法を考えることを心がけています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”前職でお客さんと生産者さん一人一人へ丁寧に対応されてたのと同じですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”そうですね。活かされています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

色んな方がそれぞれの目的で楽しんでもらえる場所になれば

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”今後やってみたいことや、こんな場所にしていきたいといった目標はありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”壁面にピクチャーレーンと簡単な照明をつけてもらって。小さいのですが展示スペースを作ってもらったんです。ここで色んな方に作品展示をしてもらえるようにしたいです。あとは、千年サンゴという世界最大級、年齢約1000年で最長寿の貴重なサンゴが牟岐大島の海中にあるんですが、ダイビングをしないと見れないんですよ。以前はモラスコむぎにダイビングショップがあって体験したい方はダイビングができたようなんですが、今は保護活動をしてる方たちしか見ることができないんです。なので、お金をかけるのは難しいと思うんですがVRとか何か少しでも千年サンゴを体感できるようなものができないかなと思ってます。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

▲モラスコむぎの入り口には千年サンゴを模倣した模型が。今はこのような形でしか千年サンゴを知ることは出来ないのです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”目の前の海にあるのにもったいないですもんね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”でも何よりも、目の前のお客さん一人一人に最善の対応をしっかりして、来て良かったと思ってもらえるようにすることが私の一番の役目だと思っています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”確かにそれが何より大切かもしれません。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”中西さん” text=”大きいイベントも良いですが、少しずつでも色んな方が集まる場所になったら嬉しいです。少し前から寄贈してくださったピアノを置いてるんですが、徳島市のほうから定期的にピアノを弾きに来てくださる方々がいるんですよ。あとは「ずっと来たかったんです」と遠方から来られて本当に長い時間をかけて資料館を楽しんでいってくださる貝の愛好家の方々もいます。そうした声はすごく嬉しいですし、そこに加えてレンタルスペースをすることで訪れる方々の裾野が広がりました。色んな方がそれぞれの目的で楽しんでもらえる場所になれば良いなと思います。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/03/DSC00211-scaled-e1648424725214.jpg”]

レンタルスペースを始めたことで色々な方に出会えるのが楽しいとも、中西さんはお話をしてくれました。
「一人一人の希望に寄り添って最善の対応をしたい」。
単純に業務だからしているのではなく、利用者の方との出会いをご自身も楽しみながら、目の前の方が一番喜ぶようにとつくすのは誰にでもできることではないと思います。
中西さんの存在も新しいモラスコむぎの大きな魅力になっているのだと感じました。

今回の牟岐人

fleximg2

中西香代さん

モラスコむぎ情報
モラスコむぎ ウェブサイト
有料スペース、無料スペースに分かれているため、ご興味のある方は一度ウェブサイトでチェックされるのをオススメします。

漁師さんの支えになれたら – 牟岐町漁協本所職員 柿本翼さん

牟岐といえば漁師町というイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。実際小さな町でありながら以前は4ヶ所も漁協(漁業協同組合)があったことからも漁業が町の中心産業だったことが分かります。

現在は漁師の数も漁獲量も減り、漁協は2ヶ所に統合されています。後継者不足など課題も多いのですが、その中でも牟岐の漁業を少しでも支え盛り上げたいと地道に奮闘されている漁協職員さんがいます。今回の牟岐人はUターンで帰郷した牟岐町漁協本所職員の柿本翼さんです。

子供をきっかけに故郷へ帰郷

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”Uターンで帰郷されたとのことですが、牟岐を出てどちらに住まれてたんでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”高校まで牟岐で、大学進学で京都に行きました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”大学で漁業や魚関連のことを学ばれてたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”いや全く。法学部で、しかも卒業せんと中退で。特に何がやりたいとかは無くて、ただ都会のほうに行きたいってゆうんと時々は友達に会いに牟岐に帰って来たいって気持ちがあったんで、帰って来やすい関西で、って感じでした。で、中退してからインターネットの通信系の会社でバイトをしよったんですけど、そのままそこで社員に誘われて営業職として就職しました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そこでは何歳ごろまで働かれてたんでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”30歳ぐらいまでかな。そこから2014年に牟岐に帰ってきました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐に帰ってくることになったきっかけを教えてください。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”きっかけは前の仕事が単身赴任が多くて。その間1人目の子供がいたんやけどやっぱりなかなか子供と関わる時間が無くて。2人目の子供ができるとなった時にこのまま今の仕事のスタイルは厳しいなと考えたんやけど、関西で転職というよりも牟岐に帰ってきて何か仕事探したほうが子供らとゆっくり過ごせるんちゃうかなと思って。嫁さんも大変そうやったし。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”家族との関わり方を考えるのはかなり大きなきっかけですよね。じゃあ今はお子さんと関わる時間はありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”時間はゆっくり取れています。やっぱり子ども育てるには良い環境やなって。都会やったら絶対目離したらいかんけど、こっちならある程度放っておいて子どもらの自由に遊べますよね。最近の子どもはあんまり外で遊ばんけど、僕が外で遊ぶんが好きなんで、山や川、海や川で僕らが子供のころに遊んだようなことで一緒に遊んでます。秘密基地作ったり、川や海で遊んだり、ボディボード教えたり。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

▲牟岐町ではサーフィンも楽しめる内妻海岸もある。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”田舎だからこそできる遊びですね。牟岐の好きなところはやっぱり自然が豊かなところでしょうか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”それも大きいし、あとは人が親切というか町の人らがいつも気にかけてくれるところもですかね。何かあったら大丈夫?って感じで声かけてくれるし、子どもらのことも地域でみてくれよる感じがあります。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”奥さんも牟岐での生活を気に入られてますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”そうですね。嫁さんは関西の人なんですけど、自然が好きでUターンとか考える前から牟岐のことは気に入ってくれてたんです。なので、こっちに越してこようかって話も結構すんなり進みました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

漁師さんの支えになれたら

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”ではお仕事の話を聞かせていただきたいんですが、なぜお仕事先として漁協を選ばれたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲漁協の早朝の一コマ。この時は漁師さんから水揚げされた伊勢海老を取引していました。

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”やっぱり牟岐の自然が好きなんで、どうせやったら自然と関われるような仕事が良いなと思って。そしたらちょうど漁協の求人が出てたんで決めました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”自然が好きということはやっぱり釣りも好きなのでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”それが全然(笑)。嫌いというわけではないんやけど、じっとしてるのが苦手なんで、好んでやったことはなかったです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そうなんですね!柿本さんは漁協でどんなお仕事をされてるんでしょうか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲漁師さんが水揚げしてきた魚に値段を付けている様子。

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”出荷販売部ってゆう部署で、簡単に言えば漁師さんが水揚げした魚を売るのが役割です。他の漁協は競りが多いんですけど、うちは相対取引なんです。競りだと入札で漁師さん個々に値段が付くんですけど、相対やとそこの差が無いんですね。例えば釣りの鯛はなんぼ、網の鯛はなんぼ、って全体で決まってて。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”競りが無いとなると値段はどうやって決まるんでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”トラックで市場まで持って行ってくれる業者さんが仲買のような感じで、関西の市場に持っていったらこのぐらいとか値段を提示してくれるんです。それに対して僕らが値段交渉して、最終の値段が決まります。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”なるほど。ではお仕事で楽しかったりやりがいを感じるところはありますか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲ヒラメや石鯛が水揚げされていた。

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”僕は魚の名前とかも始め全然知らなかったんですけど、やりながら少しずつ勉強して漁師さんと関わっていくうちに色々相談されるようになるんですよね。そうしたらやっぱり漁師さんの支えになりたいなって思いが強くなりました。水揚げがどこも減ってる中で単価を上げたり牟岐の魚の認知度を上げることで漁業を盛り上げていきたいなって思ってるんですよね。その一つとして、ここで小売もしてて一般の人も買えるってことをもう少し活用したいな、と。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐漁協で直接魚が買えるんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”そうなんです。牟岐の人でも知らん人多いんですよ。ここでも買えるんですよってもっと知らせていかなあかんですよね。牟岐や海陽町とかの近隣地域の人はもちろん、サーフィンとか観光で来る関西圏の人とかにも。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”どんな魚が買えるのでしょうか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”時期にもよるんですが、アオリイカや伊勢エビ、アワビ、トコブシ、サザエ、アジ、イサキとか。保健所の許可がないので捌いてお渡しすることはできないんですけどね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”なるほど。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲購入出来るということで、食べると実は美味しいウツボを購入しました。約2kgで972円。

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”で、朝はやっぱ忙しいし殺伐としてるんで、一般の人らは声かけづらい部分もあるんやろうなって思うんですね。大きい声でやりとりしてて怖い感じに見えたり。ちょっと離れたところでチラチラと様子伺いよる人も結構おるんで。正直職員も少なくて忙しいのでそういう人がいても見て見ぬふりしてまうこともあったみたいなんです。けど、ほれやといつまでたっても身近なものになっていかんと思うんで僕はそういう人に気づいたときは自分から声かけて、笑顔でできるだけちゃんと対応するようには心がけてます。次また来てもらえるように。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”漁協で買うって馴染みがない人からしたら少しハードル高く感じてしまうかもしれないんで、そういう小さな気遣いしてくださるのはすごく大きいと思います。何時ごろまでに行ったら良いですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”朝10時ぐらいには魚なくなってしまうことが多いんで、それまでに来てもらったほうが良いですね。朝7時~10時頃ぐらいまで。電話で予約してくれたら取っておくこともできるんで、そっちのほうが確実ですね。安いし新鮮なんで僕もよう買っていくし、知り合いにもよう頼まれるんです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”ちなみに値段はおいくらぐらいなんでしょうか。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”アオリイカだと1キロ2,000円ぐらいですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”柿本さんが漁協に入られたことで直接買いにきてくれるお客さんも増えたでしょうね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

▲その日水揚げされる魚はその日にならないと分からない。漁協に行って選ぶのも楽しそうです。

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”いや、全然ほんな自信持って言えるようなもんではないですよ。最近漁協のインスタも始めたんですけど、ほれ見て来てくれたんもまだ5人ぐらいなんで、全然なんですけどね。けどまぁほんまちょっとずつは増えてるんで、このままできること続けていって、少しずつでも利用してくれる人が増えるようにがんばりたいです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

 

漁師さんがおってこそ元気な町

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”今後やっていきたいことはありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”イベントとかもやってみたいですけどね。昔は解体ショーとかもしよったみたいで。あとはこの場では捌いた魚を売れんのが現状なんで、漁協でちゃんと売れるような体制づくりはしていきたいです。あと、今は発送してもらえませんかって問い合わせ来ることもあるけどそれに対応できてないし、ネット販売とかもできるようになっていったら理想やなと思ってます。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”これから牟岐にはどんな町になってほしいですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”柿本さん” text=”難しいかもしれんけど漁師が増えてくれたら良いなと思いますね。最近は徳島県の漁業アカデミー(徳島で漁師を目指す人に向けた漁業に関する知識や技術を学ぶ研修)出た人も3人漁師になってくれたんですよ。牟岐はやっぱり漁師町やし、漁師さんがおってこそ元気やと思うんで。そのために漁師さんを支えて認知度上げていきたいです。あとはUターンとかで帰って来ようって思ってもらえるようになったら嬉しいですね。町に子供も多いほうが楽しいし。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC00269.jpeg”]

ご家族のこともお仕事のことも、とても楽しそうにお話してくださった柿本さん。

ご本人は謙遜してましたが、目の前にある課題のために自分ができることを、と少しずつでも進みつづける姿勢と、明るく気さくな人柄の柿本さんがいることで確実に変わっていくことがたくさんあるんだろうなと感じました。

是非、柿本さんを訪ねて牟岐漁協にお魚を買いに行ってみてください。

 

今回の牟岐人

fleximg2

柿本翼

牟岐町漁業協同組合 お問い合わせ先
Instagram 牟岐町漁業協同組合
DMで問い合わせすることも可能(急な対応はできない場合もあります)

「自己満足な表現じゃなく、町への恩返しでもある」切り絵作家 川邊博正

今回の牟岐人は切り絵作家の川邊博正さん。
イベントのポスターや海部高等学校校誌の表紙などで採用されていることもあり、川邊さんの作品は地域で広く知られています。県内外で個展も行い、長年精力的に活動されています。ギャラリー兼アトリエでもあるご自宅でお話を伺いました。

自転車で日本一周した20歳

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”お生まれは牟岐町ですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”牟岐町です。東牟岐に実家があって、今住んでるこの場所は父が乾物屋をしよったんよ。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そのままずっと牟岐町で?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”高校まで牟岐町で、そこから東京に行ったね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”東京ではどんなことをされてたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”多摩芸術学園という学校で舞台美術を学んどったんよ。はじめは「役者も良いなぁ」なんて考えて劇団ひまわりに所属してたんやけど、周りがすごかったので自分には役者は無理やなとすぐ感じて諦めた。でも舞台美術の仕事を間近に見ていて興味を持ったので、その道に進みました。あと、色んなものを見て感じたいと思って20歳のころには自転車で日本一周をしてね。その時の経験もすごく大きくて、お世話になった人たちの中には今でも連絡取り合う人もいる。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”多くのことを吸収された期間だったんですね。ちなみに子供の頃から絵やモノづくりはお好きでしたか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”小さいときから絵描くんが好きやったね。周りも上手いって褒めてくれたし、小学校の時には絵で食べていきたいって漠然と思っていたね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”すごいですね。東京にはそのまま長く住んでいたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”ずっと居たかったんやけど、長男なので家を継ぐために帰ってきてほしいという父の想いがあって25歳ぐらいで牟岐に帰ってきた。その当時は長男が家を継ぐのは当たり前って感じやったんでね。できたらずっと東京で舞台美術をしていたかったなぁってその時は思っていたよ。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

50歳を過ぎてから切り絵一本に

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐町に帰ってからは乾物屋さんを継がれたのですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”いや、乾物屋はその頃にはもうこれからはやっていくのが厳しいだろうということで別の仕事をしていました。阿南市の印刷会社でデザイナーをしたり、徳島市の割烹料亭で支配人をしたり。支配人をしていた52歳ごろに働きすぎたのか、過労とストレスで胃に穴が開いてしまって手術をして。それからは体のことを考えて自分のペースで働けるように、フリーでデザイン業をしてチラシやお店の看板を作ったり、絵画教室もしたね。宍喰商業や海部高校で美術の講師もしていました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”お忙しい毎日だったと思いますが、その間も作品は制作されていたんでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”しよったよ。油絵や水彩など色んな画材で描いていて、その中の一つとして切り絵もしよったんやけど、50歳過ぎから切り絵一本に絞りました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”なぜ切り絵を選ばれたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”切り絵は見た時のインパクトが強いし、メッセージを込めやすいと思ったんよ。切り絵だからこうしなければといった型にはこだわらず、どうすれば分かりやすくストレートに伝わるかを考えてやっている。絵だけじゃなく文字を入れたりもするし、切り絵といえば白黒が常識という人もいるけど、僕はカラーのほうが伝わるんじゃないかと思っているのでよく色をつけています。老若男女どんな人が見ても分かりやすく元気づけたり、勇気づけたり、癒しを感じてもらえるような作品を作るようにしているね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

▲ご自宅のギャラリーに展示してある作品。鮮やかな色と輪郭がハッキリとしているのが川邊さんの切り絵の特徴。

自己満足ではない表現を

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐を中心とした徳島県内の景色や祭りの風景をテーマにした作品が多いですよね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”やっぱり馴染みのある風景を作品にしたら町の人が喜んでくれるけんね。町のじいちゃんばあちゃんが見ても何か感じてほしいと思っている。町への恩返しという部分もある。自己満足な表現じゃなく、少しでも世のために人のためになるようなものを作りたいんです。残りの時間は少ないんでね。保身のためじゃなく周りを幸せにするために動かな、亡くなった人たちに申し訳ない。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

▲牟岐町や海部郡の場所を切り絵に落とし込むのも川邊さんの特徴。上の切り絵は牟岐の人なら誰でも分かる内妻海岸。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”そういう利他の精神は昔から強く抱かれていたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”やっぱり両親が亡くなってからより強く考えるようになったね。父と母が亡くなる時「ありがとう」ともっと伝えたらよかったと後悔したのがきっかけ。精一杯生きるとはどういうことか、幸せとはなにか、自分は出会った人たちを幸せにできているのだろうか、と色々考えて。自分は出会う人にすごく恵まれてきたと改めて感じたんやけど、彼らにどうやったら恩返しできるのかとか。生きていることって当たり前すぎてほとんどの人はその幸せを分かっていないんよね。「生きているだけ」がいかに素晴らしいことか。毎日奇跡の積み重ねなんよ。生きてる限りいつかは死ぬんやけど。だからこそ亡くなった人らのことは忘れずに、その人たちの分まで精一杯頑張ることが恩返しになると思っているんよ。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

▲川邊さんの工房。レコードやCD、DVDや本に囲まれた空間でいつも作業しているそうです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”確かに普段は忘れがちかもしれませんね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”あとこれもすごく大切なことなんやけど、人間の本当の価値や幸せって学歴とかキャリアじゃないと思うんよ。そこに気づけば、幸せなんて足元や隣にいっぱいある。当たり前の幸せに気づいて、自分で自分を機嫌よく楽しませることやね。自分自信が幸せでないと、周りを幸せにできん。まず自分が楽しむことは人のためなんよ。僕の切り絵もそうやけど、他の人か見たらどうでも良いことでも自分が好きなことをそれぞれが見つけて楽しむことが世の中のためになってますよってことやと思うんよ。好きなことが無かったり分からんかったりすることが、寂しさや悲しさになってしまう人がようけおるんやろうなぁと思う。今の教育現場にはそうゆう人たちを切り捨てるんじゃなくて寄り添ってあげてほしい。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”この自粛見舞いカードも人に寄り添いたいという想いから作られてるのでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”そう、コロナ禍で長い間なかなか外にも出られないで気分が沈んだり弱っている人も多いでしょ。そんな人らがこれ読んでちょっとでも喜んでくれたり癒しになったらと思ってね。もう200枚ぐらい配って、これからまだ200枚ぐらい送るんやけど。文章読んで泣いてくれる人も結構おるんよ。知り合いも年寄りが多くなってきたしその上コロナやしなかなか気軽に会うこともできんでしょ。ハガキからでも一声かけてあげたいと思って。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

▲新しく制作された自粛見舞いのための作品。

故郷は好きとか嫌いとか言う以前の話

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”本当にそうですね。では牟岐には今後どんな町になってほしいですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”さっきの話とも通じるけど、だれも孤立しない町になってほしい。老若男女問わず集まって気安く話し合える空間のようなものがあったら良いんかなぁ。一言二言で良いから声を掛け合って、子供とかお年寄りとか関係なく垣根や制約をなくして共に励まし合って寄り添い合うようなコミュニティを望みます。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”最後になりますが、牟岐の好きなところはありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”川邊さん” text=”う〜ん…好きとか嫌いとか言う以前の問題やな。だってここで生まれたんだから仕方が無いことやない。たまたま牟岐町で生まれ育ったけど、北海道で生まれたら北海道のことを一生懸命にしたと思うよ。けどまぁ好きなところあげるとしたら、アケミちゃん(奥さん)がおるところかな(笑)” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2022/02/DSC09777-1.jpg”]

▲ご自宅に構えているギャラリーで。素晴らしく力強い作品たちばかりです。

切り絵作品の原画を近くで観てみると、計算された構図とエネルギッシュなカラーリング、そして繊細なカッティングの技術に圧倒されます。終始一貫して「人に喜んでもらいたい、お世話になった人たちに恩返しをしたい」と熱く語られていた川邊さんの想いが込められた作品、機会があればぜひご覧ください。

町民手づくりの夏の風物詩「牟岐あんどん展」

毎年お盆の時期になると開催される「牟岐あんどん展」。

“あんどん”とは古くから日本で使われている照明器具の1種。木枠に紙を張り、その中に油皿を置いて火を灯すのが一般的です。
牟岐町では、旧暦の七夕の時期に家の軒先に「あんどん」を飾る習慣があります。

素敵な独自の文化を後世へ受け継いでいこうと、大谷 完治(おおたに かんじ)さんが地元団体“娃佳哩(あかり)”を立ち上げ、町内であんどんを展示する「牟岐あんどん展」を始めたのが2013年のこと。

2020年には、大谷さんの意志を引き継ぐ天羽 賢(あもう まさる)さんが会長に。“娃佳哩(あかり)”は“牟岐あんどんの会”と名前を改め、活動を行っています。

小学校の思い出から夏のお楽しみへ

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”「牟岐あんどん展」が始まったきっかけを教えてください。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”“娃佳哩(あかり)”を立ち上げた2013年、私が子どもの頃は1万人くらいだった牟岐町の人口も5000人を切って、だんだん町が淋しくなっていくなぁと感じていました。みんなが元気になれるものがあったらええなぁと常々思っていたんです。
牟岐のよさがどこかで出せないか考えたときに、七夕の文化であるあんどんだと思いました。
私は大工職人だったのであんどんを作る材料は身のまわりに揃っている。これやったら自分でも作れるんやないかと思って、知り合いの職人や関心のある人たちと話し合いして「やろうやない!」となったわけです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

▲娃佳哩(あかり)の大谷さん。いきいきとあんどんのお話をしてくれるのが印象的です。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐町には、昔から七夕の文化として「あんどん」があったんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”ずっと昔のことは私も分からないんですが、戦前から各家庭の軒下にあんどんを飾る習慣があったと思います。
私が子どもの頃は、お盆の前くらいに小学校であんどん展をやっていました。教育の一環として牟岐の独自文化を盛り上げていこうという取り組みだったと思います。
ほとんどの家があんどんを持っていたので、私たち子どもはみんなで絵を書いて思い思いのデザインを施していました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

▲牟岐あんどんの会の会長になった天羽さん。懐かしそうにあんどんの思い出をお話してくれました。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”各家庭に1つはあんどんがあるのが当たり前だったんですね。牟岐のあんどんの特徴はありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”木枠4本が縦方向に広がる独特の形状。そこに好きな絵を書いて張って見せあいっこみたいなことを子どもの頃はやっていました。
絵柄はなんでもあり。四面分、絵柄を考えないといけないので、思いつかない人はスイカや花火がお決まりでした(笑)” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

▲行事などに参加してくれた方々が作ったあんどんたち。大事に保管されています。

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”それぞれの家のおじいさんやお父さんの手作りが多かったので、めちゃくちゃな寸法で作られているのがほとんどだったと思います(笑)。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”小学校のあんどん展は今も続いているんでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”今もずっと続いています。ただ、小学校を卒業して中学生以上になるとあんどんとの関わりは薄れていってしまう。みんな牟岐の人はあんどんの体験はしとるんやけど、小学校の思い出で終わってしまう場合がほとんど。そこで、大谷さんが登場するわけです!” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”もともと10~20人ほどあんどんを作っている人たちがいました。その人たちに、せっかくなら景観のいい大川橋であんどんを飾ってみないかと声をかけたんです。
旧暦の七夕の時期に飾るのが通例でしたが、より多くの人に見に来てもらうために帰省が増えるお盆の時期に飾ることにしました。それが1回目の牟岐あんどん展です。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

▲大川橋で過去に行ったあんどんの展の写真。記念に印刷し展示しているようです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”最初はどのくらいのあんどんを並べたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”200個ぐらいは並べたと思います。大工という職人柄、木材の切れ端がいっぱいあったから自分で木枠を作って、町内の家をまわり、絵を描いてほしいと頼んでいきました。
途中からなぜか噂が広がって「描きたい!」という人が増え、最初は80個くらいを想定していましたが、結果200個まで増やすことができました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”初めて大川橋に並ぶあんどんの姿を見てどう思いましたか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”きれいな景色を作れたので、やってよかったなと思いました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

次の担い手へバトンタッチ

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”天羽さんが会長を引き継いだのは2020年とお聞きしました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”紙漉き体験開催のときに手伝いにきたことが“牟岐あんどんの会”に関わるきっかけだったと思います。そのときに「入りませんか?」って言われて「入ります」って答えたら、次に顔を出した時には会長になっていました(笑)” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”“ふふふふふふ(笑)” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”え?そんなにトントン拍子に?(笑)” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”私も歳を重ねてきて、誰かに引き継いでもらわんと!という思いがずっとありました。いつも誰がいいかなぁとメンバーと話をしていました。天羽さんが来た時に「この人以外いない」と思い、声をかけました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”私自身、中学の教員で技術を教えていたので、モノづくりは元々好きだったんです。いろんなことを教えてほしいなと思い、軽い気持ちで入ったら…会長になってしまったというわけです(笑)” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

コロナ禍での「牟岐あんどん展」

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”天羽さんが会長になられてから牟岐あんどん展はどう変わりましたか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”去年(2020年)、今年(2021年)はコロナ禍の影響で大々的に開催することができませんでした。告知はせずに、こじんまりと行いました。去年は内妻の野球場のところにあんどんを持って行ってドローンで撮影、今年は8月末に観光協会さん主催の花火を打ち上げるときにあんどんを並べました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”状況が落ち着いたら、どのように活動していきたいですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”大谷さんがされていたように町内のいろんな人に声かけていきたいですね。
あんどんに絵を描く作業はそこまで手がかかることじゃないですし。簡単に破れてしまうような薄い紙なので、力作を作りこむというよりも、思い描いたものをサーッと表現するくらいの気持ちで手軽に参加してほしいですね。
介護施設や老人ホームの入居者さんたちにも作品を作ってもらうのもいいなぁと思います。そして、子どもの頃のように作品をみんなで見せ合いっこしたいですね。
あんどん展=作品展。自分の作品を出すというのは喜びになるので、「牟岐あんどん展」が地域の発表の場となって、牟岐の人の楽しみになったらいいなと思いますね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”2019年までは牟岐あんどん展に向けた作品を募っていたということですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”季節が近づいてきたらね。こちらとしては開催の2~3カ月前から材料の準備はしてたね。あんどん作りに参加したい人がいつでもあんどんを組み立てて絵を描けるように、木枠のパーツをひたすら作っていました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”組み立ての体験からできるんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”希望があれば。大谷さんが作ったパーツはあんどんが組み立てやすいようにできているんですよ。大工さんならではですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

牟岐あんどん作り体験はこちらから

▲お子さんでも組み立てられるように、丁寧に準備されています。

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”“今は現役の大工さんに制作もバトンタッチしています。パーツをキットにしてくれています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”ミニサイズのあんどんが置いてありますが、こちらは何でしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”最初は出羽島アートのおみやげ品として販売していたものなんです。2013年ごろから成人式の記念品にもなっています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

▲お土産サイズに丁度良いミニあんどん。出羽島アート展が行われた時には制作が追いつかなかったのだとか。

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”子どもたちは一度県外に出て行ったら、牟岐に戻ってくる機会がガタっと減ってしまうでしょ。
都会で暮らす牟岐の人たちにふと故郷を思いだしてもらうために、ミニあんどんを作ったんです。成人式だったらほとんどの人が帰ってくるから、そのときの土産に作ってというリクエストもあって、記念品になりました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”大谷さんも天羽さんも牟岐生まれ牟岐育ちということで、牟岐のいいところを教えてください。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”大谷さん” text=”他のとこ知らんから、分からんなぁ(笑)” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5a7b00f60c8d385e03b03afbfab2f379.jpg”]

[code_balloon position=”right” name=”天羽さん” text=”“牟岐やけん”っていうのはないけど、生まれ育った町だから大事な存在。私は学校に勤めていたので、人口が減っていることを直に感じて淋しく思うこともありました。
今、中学生は各学年の生徒が20人前後なんです。子ども達一人ひとりに目を向けられることはいいけど、何をするにも人数が少ない…。人数のせいで、できることが限られてしまうのはもったいないと感じますね。だからこそあんどんを通じて楽しみが少しでも増えればと思います。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/ab99ed7494c2a68785c3bc67fdecaac7.jpg”]

自分自身が楽しみながら活動ができたと振り返る大谷さん。
次の開催に向けて意欲を燃やす天羽さん。

2人が育ててきた「牟岐あんどん展」は町の人にとっても大きな存在に。200個に及ぶ手づくりの「あんどん」の柔らかな灯りが
橋を照らす情景は神秘的です。

町民にとって小学校の思い出の一つにすぎなかった「あんどん」ですが、今は「牟岐あんどん展」があることで夏が来るたびに牟岐の美しい文化に触れることができます。

また、成人式の記念品である“ミニあんどん”は外に出た人にとって故郷のお守りのような存在になっているに違いありません。

牟岐の人みんなにとっての作品展としてこれからもずっと続いていってほしいイベントです。

▲牟岐あんどんの会の活動場所に展示されているあんどん。綺麗な光に癒やされますね。

 

今回の牟岐人

fleximg2

大谷 完治(おおたにかんじ)
天羽 賢(あもう まさる)

牟岐あんどんの会
牟岐あんどん作り体験

種から育った実生の柚子を牟岐の新しい特産品に – JAかいふ牟岐 正路 進さん


牟岐川の横の前に立つJAかいふ牟岐事務所。
自然が豊かな牟岐町は海の町であり、山の町であり、農業の町でもあります。
今回の牟岐人は、JAかいふ牟岐事務所に勤めて約40年、地元の農家さんと向き合い続けている正路進(しょうろ・すすむ)さんを訪ねました。

農家の悩みごとに寄りそう仕事

▲この日はJAかいふ牟岐事務所の二階でインタビュー。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”生まれも育ちも牟岐町とお聞きしました。どういった経緯で今の職場に入られたんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”牟岐町灘の農家の家で生まれました。
高校は新野高校の園芸科へ。幼いころに父を亡くして、母と祖父母に育てられたので、農業のことを勉強して役に立てればと思っていました。長男ということもあり、牟岐の外に出る気はあまりなかったように思いますね。
高校卒業後は半年ほど印刷所に勤務していましたが、農協の求人があったので転職しました。それが19歳のとき。それから57歳の今までずっとここで働いていますね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

▲約40年間働いているJAかいふ牟岐事務所。外観にも歴史を感じます。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”現在はどんなお仕事をされていますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”30年以上、購買事業部に在籍していて、町内の農家さんに肥料や農薬を販売したり、営農指導を行っています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”日頃から農家さんの悩みや困りごとに寄りそうお仕事をされているんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”そうですね。牟岐町の農業を盛り上げていきたい、農家さんに儲けてもらいたい。そんな気持ちで接していますね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐町の農業でメインとなる作物は何でしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”一番多いのはお米です。野菜だと細ネギ。どの作物でもそうなんですが、特にホウレンソウやブロッコリー、オクラは高齢化で減ってきてしまっています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

▲新米の季節になると徳島県の市場では一番最初に出回るようになる「はなえちぜん」。美味しい新米をいちはやく楽しむことができるのです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”担い手不足は多くの町が抱える難しい問題ですよね…。何か取り組みをされていますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”ただ農産物を作るだけでは厳しいので、町内のスーパー・オオキタに産直コーナーを設けてもらっています。それと、牟岐で育てているお米「はなえちぜん」は7月の終わりに収穫ができ、日本でも3番目の早さで市場に出回る新米です。新米の季節はいち早くスーパー「キョーエイ」で売りだすようにしています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

▲知識のないこちらにも分かりやすく説明してくださる正路さん。さすが約40年勤めてこられただけあります。

地元のお母さんが手がける“母ぁちゃん”シリーズ

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”地元の農産物を使ったオリジナル商品を開発されているとお聞きしました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”そうなんです! 元々、JAかいふ牟岐事務所の女性部が自分たちで作ったものを持ち寄って、この建物の前で販売していたんです。それを5年ほど前に“母ぁちゃん”シリーズとして商品化。お母さん方が昔ながらの製法で味噌やもち麦味噌、こんにゃくをこしらえています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

▲“母ぁちゃん”シリーズのマヨネーズともち麦を使ったみそ。牟岐で穫れるゆずやもち麦を使っているのがポイント。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”“母ぁちゃん”シリーズ。お母さん方の手の温もりが伝わる素敵な名前ですね。由来があれば教えてください。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”牟岐産の細ネギを昔は“母ぁちゃんネギ”として販売していたんです。今はその名前がなくなってしまったので、この加工品シリーズで受け継ぐことにしました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”なるほど。名前が継承できて良かったですね。“母ぁちゃん”シリーズのそれぞれの商品の魅力を教えてください。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”原料となる米やもち麦、こんやく芋はもちろん牟岐産。味噌は発酵させるところから手間ひまかけて作っているんですよ。こんにゃくは芋が採れる11月・12月の期間限定商品。一般的に粉から作られたこんにゃくが多いと思うんですが、芋から作るこんにゃくは味が全然違う。美味しいんですよ~!” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

牟岐育ちの柚子に光をあてる

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”最近は実生(みしょう)の柚子にも力を入れられていると聞きました。改めて実生の柚子とはどんな柚子のことを指しますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”接ぎ木をしない種から大きくなった木のことを実生の木といいます。柚子が収穫できるまでに18年ほどかかり、凝縮された香りと味が特徴です。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

▲こちらが実生の柚子。野生のなかで種から育っているのと、農薬も一切使われていないため、通常の柚子よりも香りが強いのが特徴だそうです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐には実生の柚子の木がたくさんあるのでしょうか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”昔から料理に使うために庭に植えている家が多く、今では30軒ほどの農家さんの家に実生の柚子の木があるようです。3年前に、この柚子を生かして何かできないかと考えました。海外では実生の柚子は希少な存在で、特にフランスのシェフに好評という話を聞いてフランスに輸出することにしたんです。現在は年間で3万トン弱の実生の柚子を収穫し、海を越えてフランスに渡っています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”牟岐で育った実生の柚子がフランスで活躍しているんですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”外でお日さまの光を浴びて育つので見た目は不揃いなんですが、苦みが少なくて味がいいんです。フランスに輸出するだけではもったいないので、実生の柚子から搾った果汁をJAや道の駅日和佐などで販売しています。それと、今年は新たに加工品を作るチャレンジをしました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”どんなものが完成したんですか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”一つは「母ぁちゃんマヨ」。実生の柚子の果汁と刻んだ皮、そして“母ぁちゃん”シリーズのもち麦味噌を原料にマヨネーズを作りました。味噌のコクと柚子の香りを効かせた一品です。もう一つは「ポンジュレゆう」。こちらも果汁と皮、もち麦味噌を入れてアクセントにしています。牟岐では柚子のことを「ゆう」と呼ぶので、地元の人にとって馴染み深いこの名前にしました。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”どちらも牟岐ならではの加工品ですね。町の人は、新しい加工品について知っていますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”町内にあるスーパー「オオキタ」やみずた商店に置いてもらってみなさんに認知してもらえるよう売りだしている最中です。松茂町にある徳島の特産品が揃う「とくとくターミナル」でも取り扱ってもらっているので、町外や県外の人にも広まってほしいと思っています。そして少しでも農家さんの収入源になれば嬉しいですね。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

▲実生の柚子に着目し、それを使った加工品を売り出している最中なのです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”今後、新商品を作る予定はありますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”牟岐町役場の産業課や地元のお母さん方などの意見を聞いて新しい企画をどんどん練っていきたいと考えています。今は実生の柚子を使ったお茶を考案中。年内の販売を目標に進めています。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

▲考案中の「ゆず茶」。ゆず茶ってホント美味しいですからね。販売されるのが楽しみです。

[code_balloon position=”left” name=”編集者” text=”最後に、牟岐の魅力はどんなところだと思いますか?” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2018/11/Facebook-logo.png”]

[code_balloon position=”right” name=”正路さん” text=”まずは人が優しくて親切なところです。それと自然に恵まれているところ。子どもの頃は海に行ったり、山に行ったり、自然が遊び場でしたから。だから今は、自然を生業をしている農家さんに少しでもお金をおとす手伝いができたら嬉しいと思います。牟岐の農産物から生まれた加工品もみんなの力を借りながら、たくさんの人に広めていきたいです。” img=”https://studio.mugizine.jp/wp-content/uploads/2021/12/5b7fa2efec16b6dbc6fdb7f32b8d8326.jpg”]

「牟岐の農業を盛りあげたい」。
インタビュー中、正路さんが繰り返し口にした言葉から、農業にかける思いが伝わってきます。
牟岐に古くからある実生の柚子に目をつけ、新たな価値を見いだしたように、これからも町の農産物が持つ魅力を発掘し続けてくれるのではないでしょうか。
次々と新作が飛びだす“母ぁちゃん”シリーズにも注目です。

今回の牟岐人

fleximg2

正路 進(しょうろ すすむ)

JAかいふ牟岐事務所 購買事業部
海部郡牟岐町大字中村字本村5-2
0884-73-1216

突撃取材!あんどんにかける想い

2021年8月29日(土)に延期が予定されている、「牟岐あんどん展」。

新型コロナウイルスの影響によって昨年度はオンラインで開催されましたが、今年度は納涼花火の際に、対面で開催される予定です。

あんどん展の開催にあたって、今回「牟岐あんどんの会」のメンバーの方々に、これまでのお話や、これからに向けてのお気持ち等について伺いました!

======================
目次
▼「牟岐あんどんの会」メンバー紹介

▼「牟岐あんどんの会」のメンバーインタビュー

▼最後に
======================

▼「牟岐あんどんの会」メンバー紹介

天羽賢(あもう まさる)さん:2年目

大谷完治(おおたに かんじ)さん:9年目

峯野廣明(みねの ひろあき)さん:5年目

和西強次(わにし きょうじ)さん:2年目

▼「牟岐あんどんの会」のメンバーインタビュー

  • はじめに、「牟岐あんどんの会」に入ろうと思われたきっかけを教えてください。

大谷さん:元々私は大工として働いており、木材もあり、私自身としても技術がありました。小学生の頃からの思い出として大きな存在であるあんどんの文化をつなげたいという思いから、この活動を始めました。創設当初手伝ってくれたメンバーが、美的センスのある方が多く、こだわりを持って取り組んでくれました。出羽島アート展や「さくらや」という喫茶店等であんどんを出品して、自分たちの手で作ったあんどんを、民芸品として様々なお客さんが買ってくれたことが本当に嬉しかったです。その時の喜びが原点にあると感じています。

峯野さん:大谷さんに手伝ってほしいと誘っていただいたことがきっかけです。個人的にも、あんどんに対して小学生の頃から馴染みがありました。当時、小学校であんどんの絵を描くことが宿題として出されて、スイカの絵を描いたことを今でも覚えています。家にもあんどんが置いてあったこともあり、あんどんに対して愛着がありました。そのため、大谷さんからのお誘いに応じました。

天羽さん:私も大谷さんに声をかけて頂きました。小学生の頃、地域子ども会という地元のコミュニティがありました。そこで、毎年夏に友人や先生と一緒にあんどんの絵を描いて、お祭りの時に出展していました。旧牟岐小の外に机を出して、みんなで絵を描いた思い出が今でも鮮明に残っています。大阪や神戸等の他地域に出ていった牟岐町出身の方々が、一家で夏休み中に牟岐に里帰りしてくるのですが、その時のつながりの象徴があんどんだったと感じています。そんな思い出があるので、大谷さんや峯野さんの姿を見た時に、「町全体であんどんの文化を守っていきたい」と思うようになりました。

Mugijin_cd65f1fc5e355596fd36d90e2a051834.png

(作業現場の様子)

  • ひとつむぎやHLAB、大阪市立大学等、牟岐町外の若い世代の方々があんどんに関わり続けています。このことについてはどう思われますか?

天羽さん:すごく良いことだなと思います。経済効果ではなく、人と人とのつながりが生まれることが目的になっていることが特に嬉しいです。私個人としては、外に広げていくという方向よりは牟岐町を活性化させることに重きを置いているのですが、牟岐町外の方々がこうやって牟岐町とつながりを持ってくれることは嬉しいです。

Mugijin_f4de7555ae2a8d18608559ee88eb5e81.png

  • 今後のあんどんに向けてのお気持ちを教えてください。

大谷さん:今後は引き続き和西さん(牟岐町在住の現役大工の方)の力も借りながら、あんどんの文化を継続させていければと思っています。

峯野さん:戦後すぐの昭和23年(1948年)に、牟岐小学校の先生やPTAの方々の「あんどんの文化を廃らせたくない」という思いから、あんどん展が始まり、現在まで70年以上継続してきています。あんどんの文化そのものは、まだ確かにはなっていませんが、江戸時代から始まったという説があります。これだけ長く続いている伝統文化を、ここまで来たら継続させていきたいです。

天羽さん:牟岐町全体でいろんな人が集うきっかけにしていきたいです。今は、あんどんに関わること自体が、やりがいに繋がっています。あんどんの木枠を作るのは難しいですが、絵を描くのは簡単です。だからこそ、子どもからお年寄りまで、このあんどんの制作に参加できます。そのあんどんを見に来て、また他の人の作品を見て感動し合う。そういった好循環が好きです。

天羽さん、大谷さん、峯野さん、ありがとうございました!

Mugijin_1cec9254d48de2b83e105cf01de938fa.png

▼最後に

牟岐町の夏の風物詩ともいえるあんどん。あんどん文化を引き継いできた牟岐あんどんの会の皆さまのこれまでのお話や、あんどんへの思いを伺う中で、筆者自身新しい発見があり、よりあんどんへの愛着が深まりました。今後も、牟岐町全体や牟岐町に関わる人々とのつながりの象徴として、牟岐の夏を美しく灯してくれることを祈っています。

Mugijin_a645925b97fd9e101e38a604bf5882de.png

《インタビュアー:成田知世》

青森県出身。大阪大学人間科学部4年。大学では教育社会学を専攻。2018年、2019年にHLABサマースクールの大学生運営委員として活動する中で、牟岐町に関わるようになる。2021年8月に牟岐町にて短期インターンシップを経験。趣味は読書、映画鑑賞。

△8月29日(日)「牟岐町あんどん展」はお天気にも恵まれ、無事開催することができました。

喫茶 亜梨巣

国道55号線沿いにあり1974年から営業を続けている喫茶 亜梨巣。

Mugijin_572dcc2e74ca607fc63cc9312918cd14.jpg

広い店内には、少人数から多人数にまで対応できる席があるので、お一人でもご家族連れでも気軽に足を運べます。
また、フリーWi-Fiで電源も備わっているのでワークスペースとしても利用できます。

「最近は必要だからね。」とオーナーの田中さん。

のんびり過ごしたい時や仕事で利用したい時などにフリーWi-Fiは嬉しいサービスですね。

たくさんあるメニューの中から、田中さんにおすすめのメニューを伺いました。

「おすすめは、お店の名前でもある『アリス弁当』と『エビフライ定食』です。」



エビフライ定食(1,450円)プリプリで美味しいジャンボエビが3尾も‼

他にも昔から人気のあるサンドイッチや、パフェなどのデザート、お子様向けの『わんぱくセット』などもあります。

また、お店の入り口近くでは手作りの小物作品が展示販売されています。Mugijin_f259d24cb80e2a7f5033c05c9a7fc13c.jpg

 手づくり小物の展示販売。革製品のブレスレットやキーホルダー。美しいハーバリウムなどが並んでいます。
こちらのコーナーには季節に応じて立派な雛人形や五月人形が飾られます。

「最近は飾っているところが少ないからね。」と田中さん。

食事だけではなく、店内の華やかな雰囲気を感じながら、ゆったりとした時間を過ごすのもいいですね。

「新型コロナウイルス感染予防対策は万全ですので、皆さん安心してお越し下さい。」と、田中さん。

喫茶 亜梨巣で素敵な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか?

喫茶 亜梨巣の所在地